JAGATもLivedoorの話題を書く時代


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概要 ▶ いやぁ、印刷業界の団体であるJAGATのページにLivedoorの話が掲載されるとは思わなかった。気になることがあったので端的に(こういうエントリーはMT系のブログには向かないんだが)。。彼が世の中すべてを「合理」と「論理」で割り切って考えていることを垣間見ることができる。若さということだろうか,彼は歴史と現場認識が不足している。クロスメディア、ニッポン放送VSライブドア(堀江貴文社長) その1…
いやぁ、印刷業界の団体であるJAGATのページにLivedoorの話が掲載されるとは思わなかった。気になることがあったので端的に(こういうエントリーはMT系のブログには向かないんだが)。
。彼が世の中すべてを「合理」と「論理」で割り切って考えていることを垣間見ることができる。若さということだろうか,彼は歴史と現場認識が不足している。
クロスメディア、ニッポン放送VSライブドア(堀江貴文社長) その1


…「歴史」って何?

この文章のちょっと前に堀江貴文の語録が掲載されている。

〔発想力よりも情報力。・・・・とにかくアイディアだけでは付加価値にはなりません。それではこの時代に付加価値を生み出すものはなにかといえば,それは情報と時間のアビトラージ(サヤ取り)です。ほかの人よりも情報量が多く情報処理の速度が速いほどお金が儲かる,それがいまという時代なのです〕
クロスメディア、ニッポン放送VSライブドア(堀江貴文社長) その1


「歴史」は過去の情報の総称であって、歴史に学べというのは情報をいかに持っているか、いかに使えるかということをいっているのであって、事細かな具象を憶えていることが重要ではない。

「情報」は既に過去の世界のもの。その集積から未来の予測が出来たりするかもしれないが、それはあくまで「分析」の世界であって情報そのものは基本的に過去のものだ。

何らかの人間にわかる形式に加工されているから情報であって、そうでないものは「値」かそれにもなり得ない「何か」でしかないわけだからね。

だとすれば、このJAGATの記事を書いた人は何の歴史認識が足りないということを言いたかったのだろうか。それっぽい言葉で終わらせているので読んでいる人は「ああそうだな」なんて感じてしまう人もいるかもしれないが、「歴史」という言葉の認識が薄いように感じる。堀江貴文が学ぶべき歴史を書いてあれば納得できる文章になっていたかもしれないが、結末があまりにも「フィーリング」で終わっていて、何だが日刊ゲンダイの記事を読んでいるような気分になった。(日刊ゲンダイの記事はLivedoorで読める)

歴史認識が重要であったとしたら、インターネットの雄というか、今や神様のGoogleは歴史から何を学んだのだろうか。という話は、私が書くより、はてなの取締役になった梅田氏の「CNET Japan Blog - 梅田望夫・英語で読むITトレンド」の方が当然良いだろう。それにしてもGoogleのIPOって何だったんだ。

(了)

#ちなみに堀江貴文は成功ばかりしているように感じる人もいるかもしれないが、買収でうまく言っていない部門があるのはライブドア株を持っている人なら十分わかっているはずだ(笑)。堀江貴文にも失敗(もしくはうまくいかない)は当然ある。
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