コカ・コーラの自動販売機の売り切れ状態が34%縮小した取り組み


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概要 ▶ 自動販売機では売り切れは付き物ですが、WILLCOMの通信モジュールを使った無線で在庫が管理できるシステムを搭載した自動販売機が北陸コカ・コーラボトリングで導入されるようです。この仕組みで売り切れの軽減、作業者の無駄の削減が実現できるそうです。
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WILLCOMネタを久しぶりに。


みなさん、自動販売機でジュースを買っていますか?


自動販売機へコーヒーやジュースを買いに行って、売り切れほど悲しいことはありません(商品が入れ替わっていても悲しいけど)。

とはいっても自動販売機では売り切れは付き物ですね。
会社の自動販売機は業者さんがあまり来ないことあって一部の商品が結構売り切れになっていたり、10円の釣り銭切れで、購入できなくて、結果として失注しているので、大変残念だなぁと感じています。

そこでこんなニュースが。

飲料製造の北陸コカ・コーラボトリング(富山県高岡市)は、無線で在庫を管理できるオンライン型の自動販売機の導入比率を高める。自前で管理する石川、富山、福井、長野の四県にある二万四千台のうち、七~九月に六千台から一万三千台に拡大。来年中に75%の一万八千台に引き上げ、物流コストを削減する。
中日新聞:オンライン自販機75%に 無線使って在庫管理:北陸経済ニュース:北陸中日新聞から(CHUNICHI Web)

オンラインで自動販売機の在庫を管理するということですね。
これは良い取り組みですね。それも75%と大半の自動販売機をオンライン型に切り替えるということで力の入れようが感じられます。


今回紹介した北陸コカ・コーラボトリングさんのオンラインを利用した自動販売機の管理あれば、今まで完全にローテーションで回っている業者さんが「自動販売機へ補充しに行ったけど補充する必要がなかった」とか、「商品が売り切れっぱなしになっている」とか、無駄な行動や無意味な状態がなくなり、販売データの集計も自動でできるようになります。


 管理担当者が現場で在庫数を把握できる新しい端末機器を携帯するようにして、物流コストも削減。これまで現場で在庫を確認してから補充するなどしてトラックと販売機の間を二往復していた。車内で携帯端末を見て在庫数を調べてから必要な数だけ補充できるようになり一往復になった。作業時間は一台当たり五分短縮し、売り切れランプがついている時間は34%縮まった。
 最近は販売機がオフィスなどの室内に設置してある比率が半数に増加。トラックから運び出したり、施設のセキュリティーを通過したりするのに時間がかかり、作業時間が長くなっていた
中日新聞:オンライン自販機75%に 無線使って在庫管理:北陸経済ニュース:北陸中日新聞から(CHUNICHI Web)

作業の方の往復回数も少なくなって作業負担の軽減もできている様で良いですね。
また施設への入退室のセキュリティが厳しくなっているのは事実で、この点も最近ならではといった感じでしょうか。

 十年前からモデム(データ通信装置)を自販機に搭載してオンライン化を進めてきたが、通信費が高額になるため設置数が伸び悩んでいた。今年から通信会社のウィルコム(東京)に対応したモデムを導入し、一台当たりの通信コストを半減した。
中日新聞:オンライン自販機75%に 無線使って在庫管理:北陸経済ニュース:北陸中日新聞から(CHUNICHI Web)


もちろん、データ通信料金を抑えることは大切です。現時点の使い方ではデータ通信量はあまりないと思いますので、WILLCOMの低速なネットワーク速度で十分(笑)。

自動販売機にデシタルサイネージ的な表示をするようになり、そういったデータ量が大きいものをどんどん配信するようになったら、DOCOMOなどの高速なネットワーク速度を持つキャリアに変えるべきでしょうけどね。


コカ・コーラといえば2012年12月14日にこのニュースがありました。
国内のコカ・コーラボトリングの経営統合の件です。
 コカ・コーラセントラルジャパンなどコカ・コーラグループの東日本の製造・販売会社(ボトラー)4社は14日、2013年7月1日付で経営統合すると発表した。セントラル社を存続会社とし、株式交換方式で4社の事業を集約。コカ・コーラグループで国内最大のボトラーになる。
コカ・コーラ、東日本4販社を13年7月に統合  :日本経済新聞

国内ボトラーは現在12社あるが、コカ・コーラウエストも来年3月に南九州コカ・コーラボトリングを買収予定。この2社と統合する東日本4社を除く6社の再編が今後の焦点になる。
コカ・コーラ、東日本4販社を13年7月に統合  :日本経済新聞

この経営統合が進んでいけばコカ・コーライーストとコカ・コーラウエストだけとなり、今回のニュースで出てきた北陸コカ・コーラボトリングはもしかしたらコカ・コーラウエストに入るのかもしれませんが、この34%も効率良くなる仕組みを全社的に取り入れない理由はありません。
ぜひ全社的に導入していただきたいものです。

また、コカ・コーラウエストでも成功したら是非ともコカ・コーライーストでも導入してもらって、より売り切れがない、さらに欲しいものが入っている自動販売機の売り場作りをしてもらえればなんて思っています。



それでは、よい在庫管理を。



※この記事は2012年12月に書いた記事ですが、なぜか下書きになっていたので2013年2月末に公開状態にしました(やはり売り切れな自動販売機にイラッとしたため)。なので既に中日新聞への記事リンクは記事が見られなくなっています。申し訳ありません。

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