CSRワークショップに参加してCSRの基本やメリット、実際に取り組むべき課題などを学んできたレポート


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概要 ▶ 8月31日に今井彩子さんが主催しているCSRのワークショップへ参加してきました。その時のレポート。CSRの基本的な話とワークショップの内容です。
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「CSRってよく聞くけどなんだろう?」


8月31日の土曜日にCSRのワークショップへ参加するために新潟市中央区の「ほんぽーと」へやってきました。
ワークショップは第3回目とのこと。


このワークショップは私は初参加でした。
Facebookでお友達からFacebookイベントに招待されていたのですが、全然返事をせず、当日のワークショップ開始1時間くらい前にようやく「参加する」ボタンをクリックするくらいの感じで参加しました。(一応参加するために電車で新潟駅には来ていたのですけどね)

このイベントでCSRの基本やメリット、そして取り組むべき課題や参加者が構想中のCSRへの取り組みなどを学んできましたのでレポートします。

なお、このレポートは結構前に書いたけど中途半端になっていて、最近書き上げたものです。すみません(^-^;

●なぜCSRワークショップへ参加したのか

さて、このCSRワークショップですが、なぜ参加したのかというと、私は会社のウェブ担当で実質的には広報的な仕事も兼ねています。つまり、自分でコンテンツを社内で探してきて、編集して、CMS側のテンプレートを自分で作ってそこへ流し込むという、自分で作って、自分でデザインして、自分で管理するという独り相撲のような職務をしているわけです(笑)。

社内のコンテンツといっても、何でもよいわけではありません。
まず、コンテンツを届けたい人がどういうことを求めているのか、また会社としてどのような情報を発信したいのかをきちんと理解しないといけないわけです。同じコンテンツでも、環境面から語るのか、営業面から語るのか、財務面から語るのかで、発信される情報は異なります。

今回は、CSRのワークショップということで、CSR面から情報発信する場合にどういったことを発信したらよいのか、またどういったコンテンツがありそうなのかというヒントを探りに参加した、というわけです。


●参加者について

まず参加者の自己紹介があって、聞いてみると、主催者の今井さんの呼びかけで参加した人が多かったみたいですね。
初参加の人がほとんど。参加者は11名でしたでしょうか。
年齢層は、見た目ですけど、30代が多数で、40、50、60代が少しといったところでしょうか。


●ゲスト

今回は主に東京の方で活動されているCSR48というCSRに関わりのある女性グループ(といっていいのかわからないけど)の黒井理恵さんが参加されました。


黒井さんがCSRの基本的なお話と、司会進行を行いました。


●CSRの基本的なお話

CSRとは、Corporate Social Responsibilityの略で、企業の社会的責任と訳されています。
このResponsibilityをResponse(応答する) + Ability(能力)と考え、企業が社会に応答できる力と考える方もいるそうです。こちらのほうが何となくわかりやすいかな、と。

ここの説明で「企業が応えられる、応えられないことを、社会に応えること」という説明があって、応えることができないことを表明してもよいのだなと思いました。企業からすればなかなか応えられないということを社会に表明するのは難しいかもしれませんが、正直に応えることが社会のためになるのだと解釈しました。
正直に応える時に、どういった説明をすればよいのかは、まだ自分なりの答えは見いだせていませんが、最近よく使われる言葉で言えば、透明性をもった説明が重要なのでしょう。

十分な裏付けのある、根拠のある、納得できる説明を伴った回答が必要と言えそうです。
(別の角度から言えば、社会からの要望に対して何でもかんでも対応すれば良いわけではない、ということ)

●余談:PSR(個人まで落とし込んだSR)

派生の話で、PSRというPersonal Social Responsibilityという言葉も出てきました。
これはCSRがCorporateつまり企業を表すものですが、Social Responsibilityは企業だけのものではありません。
個人も社会と接しているので、PSRという言葉があっても全くおかしくないのです。

個人が自身の持続的な発展をするためには何をしたらよいのか。おもしろい視点です。
CSRでよく言われるステークホルダーとの関係や環境へ配慮などは、確かに個人でも色々考えていかなければいけない課題です。
「どう振る舞えばステークホルダーとの関係を友好的に保てるか」は対話を通じてでしか構築できないので、コミュニケーション能力や、要望を理解する能力などが必要ということですね。


●CSRの切り口

CSRは様々な切り口から取り組むことができます。
  • 環境配慮/省エネ
  • コンプライアンス/リスクマネジメント
  • 顧客満足
  • 社会貢献活動
  • 働きやすい環境づくり
  • 情報開示
  • 企業と社会との関わりの説明
など、例に挙げたもの以外にも多くの切り口があります。

ただ、CSRは多方面から考えなくてはいけない問題で、例えば、納税して社会的な責任を果たしていればOKか?ということに対しては「事業モデルが社会的にあまりよくなければ問題」ということになります。

人権や働きやすい環境づくりは普段のコミュニケーションの中で特に問題となりますが、一般的なパターンだけで考えることでマイノリティへの配慮が全くされなかったら、それは多様な価値観の否定に繋がります。社会はメジャーとマイノリティで構成されているので、メジャーな意見だけでコミュニケーションを行うことは、社会の要望に応えることにはならないと言えるでしょう。

また、CSRへ取り組むタイミングという点では、売り上げや利益がないとCSRができないと考えると、様々なリスクを回避するための投資を行わないことになるので、リスクに直面した場合、危機的な状況に陥ることも考えられます。

リスク対策を採らないことは持続的な発展に結びつかないので、CSRはリスクと向かい合うためにも取り組む必要があります。


●CSRへ取り組むメリット

CSRに取り組みメリットは色々ありますが、その中で興味深かったものは、「企業像の明確化」です。

これは企業がどのように社会から見て欲しいのかをCSRの活動をすることによって、輪郭を作り上げていくというものですが、こうした視点は今まで考えたことがなく、おもしろい視点だと感じました。
ただ、同時に「社会から見て欲しい企業像」そのものが、きちんと社内でも明確化されていないと、どちらの方向にCSRをするのかがわからなくなってしまいます。企業像を強く意識することが重要なのだと改めて感じました。


●ワークショップについて

ワークショップは何名かに離したいCSR関連の議題を出してもらって、それについて、議論するという形式でした。

ワークショップで個人的に関心を持ったのは企業がCSR活動として実際の仕事を子供達に知ってもらうための授業をするというもの。

これは学校生活と社会が大きな断絶を生んでいるために必要だと感じました。

大抵の子供はなぜその企業があって、どうやって活動しているのかがわからないと思います。
わからないまま育っていくことはできますが、考えてみればわからない企業のお世話になりながら生活をしているというのはかなり不健康です。

そうした不健康な状態を解消するために企業は子供達に企業がどんなものなのかをアピール・説明する必要があると感じました。


ワークショップにもう少し時間が取れれば良かったと思いますが、あっという間に2時間が過ぎていきました。


●懇親会について

今代司酒造さんにて、色々なお酒をと桃のお料理を食べました。
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主催の今井さんは桃を栽培されているので、桃がふんだんに使用されたお料理でした。
桃がメインディッシュというのは初めてでした。
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桃にチーズと生ハムという組み合わせ。
デザートとして一般的に使われるものをこんな形で使うとは!
これがうまい!
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ただし、たぶん原価は高い(笑)。


懇親会も色々盛り上がり、楽しい時間を過ごせました。
ありがとうございました。


また今度CSRワークショップは開かれるそうなので、興味ある方は参加してみてはいかがでしょうか。


それでは。

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