SoftBank Airは2019年後半から通信速度が遅くなる?


  • 公開:
  • 更新:
  • 編集:
概要 ▶ SoftBank Airで使用している端末の中にはAXGPの電波のみの対応になっているものがあります。これらの端末は今後、電波の5Gへの移行が進むと通信速度低下(ネットの表示が遅くなる)の可能性があります。
SoftBank Airは2019年後半から通信速度が遅くなる?

SoftBank Airってそういえば、今は亡きWillcomのXGPから名前を取ったAXGPという通信形式だったよなぁ…(元のXGPとは無関係)などと感傷に浸っていて、ググっていたら、2017年のこんな記事が。

本文を読んでみると、SoftBankのこちらのプレスリリースの内容の解説のようですね。


Band 41はAXGPの帯域なので、5Gが始まったらAXGP(4G)が終了してしまう可能性があるのではということでした。

新規格がAXGPとの下位互換性を保持しない、あるいはBand 41の一部の周波数帯だけAXGP、残りを5G……と分けるなどしないのであれば、あと2年半後には同帯域でのAXGP提供が終了することになりそうです。

AXGPは終了?ソフトバンクが2.5GHz帯(Band 41)で5Gを2019年後半に提供へ(BUZZAP!)

SoftBank Airの対応はどうなっているのかなと思って調べてみました。

目次 [ 隠す ]
Loading...

SoftBank Airの端末について

SoftBank Airの端末はいくつか出ていますが、形状としては以下の2つが出ています。

いかにもアンテナが飛び出ていて、通信するぞ~!という感じのAirターミナル(無印)と、すっとスリムな形状のAirターミナル2・Airターミナル3ですね。


Airターミナル2と3は形状は同じですが、中身が名変わっていて、通信方式が追加されています。


それぞれの通信形式は以下のとおりです。

画像出典:Airターミナル 仕様(ソフトバンク)



AXGP・TDD-LTE・FDD-LTEの通信方式について

Airターミナル2はAXGP(2.5GHz)のみの対応ですが、Airターミナル3はAXGP(2.5GHz)とTDD-LTE(3.5GHz)とFDD-LTE(2.1GHz)の対応になっています。


FDD-LTE(2.1GHz)は、いわゆる普通のSoftBank 4G LTEです。

久々に4G LTEって聞いたな。SoftBank 4G LTEはELTがTVCMをしていて、ロゴはこんなでした。懐かしい。2012年9月スタートなのですね。

画像出典:「SoftBank 4G LTE」の提供開始について ~9月21日、2.1GHz帯でFDD-LTEがスタート!(ソフトバンク)


Airターミナル3が他に対応しているTDD-LTE(3.5GHz)は3.5GHzという2.5GHzより室内に届きづらい電波です(Band 42)。


docomoでは政令指定都市だと結構整備が進んでいるみたいで、例えば「新潟市」を見てみると、亀田(江南区)付近を中心として、かなり広い範囲で3.5GHzでの通信ができるようです。私の住んでいる場所も2019年2月末あたりにはdocomoの3.5GHzの電波が届くみたいですね。(私の通信環境はWiMAX 2+だから関係ないけど…と思ったけどGalaxy S8+の対応周波数(バンド)を調べてみたら…残念ながらBand 42は対応していませんでした)


しかし、SoftBankではあまり3.5GHzの整備が進んでいないようです。

3.5GHzなど一部の周波数帯については公開されていませんが、これらはまだあまり整備が進んでいない周波数帯なので過度に期待しないほうが良いでしょう。

SoftBankとY!mobileのLTEやAXGPの4G提供エリアを周波数帯別に調べる方法



SoftBank 5Gが始まるとどうなるのか

SoftBankでは5GとしてAXGPの帯域を使う予定なのであれば、UQ WiMAXがWiMAXの帯域を順次減らしてWiMAX 2+へ移行していったように、次第にAXGPの帯域はどんどん減っていくことが予想されます。

すると、WiMAX→WiMAX 2+への移行時のように、次第に速度の低下が起こることが予想できます。

まだ新しいお知らせはないので、いきなりAXGPの電波が使えなくなるということはないでしょうが、2019年後半からSoftBank Airターミナル(無印)やAirターミナル2を使用している場合、端末を交換するなどの対応が求められそうです(WiMAXと同じように)。


SoftBankの3.5GHzの電波の整備が一気に進むとは考えづらいので、AXGPの帯域を減らしながら、SoftBank 4G LTEの方でエリアをカバーするようにして、ユーザーがなるべく不利益とならないように対応していくと考えられます。


それでは、また。


カテゴリー:

このページをぜひシェアしてください