印刷関連の記事一覧



20170316-印刷通販のデータチェックスタッフのスキルアップ方法や心構え-00

2017年2月の終わりに、名古屋のとある印刷会社にて、「印刷通販の入稿データチェック」に関する勉強会を行いました。

印刷通販は、念のため説明しておくと、インターネットで印刷の仕様(サイズ・カラー・枚数など)を入力・決定して印刷データを送信(もしくはウェブ上で制作)すると、指定の場所に宅配便などで印刷物が送られてくるサービスのことです。

印刷通販(いんさつつうはん)は、インターネット上でオフセット印刷、あるいはオンデマンド印刷を発注できるインターネットサービスである。通販印刷、インターネット印刷ともいう。

印刷通販(Wikipedia)

印刷通販は私も前職で携わっていましたが、世の中に数多くあり、印刷業界では伸びている分野のひとつです。


印刷通販では基本的にデータを印刷通販を行っている会社へ送信(入稿)する必要があります。

そのデータはお客様によって様々な作り方があり、印刷データの品質はバラバラで、キチンとチェックしないと問題が起こる印刷データが多いのも事実です。


最近は印刷通販のサイトによっては、オンラインでデータの自動チェックを行い、お客様にすぐにフィードバックやデータの再作成を促すシステムを導入する会社も多くなってきましたが、資本力・開発力がある会社ならまだしも、そうではない会社では、スタッフが印刷用データをチェックしていることも多いでしょう。

世の中には、データの正しい作り方を説明したページは大量に存在します。お客様のすべてがそのページを見て理解し、その通りデータを作成してくれれば問題はほとんど起きないでしょう。

しかし、現実的に、データを受け入れる側は、お客様がそのページを見たかどうかなどはわからないわけで、入稿されてきた印刷データを見て、判断する以外にないわけです。

そこで、入稿データチェックのスタッフが、どういう知識を持つとより良くデータチェックができるのか、データを見る力(スキル)をつけるにはどうしたらよいか、また、どういう心構えで対応していくべきなのか、といったことを私の経験を踏まえてまとめ、勉強会を行いました。


ちょっと特殊でマイナーな範囲の勉強会でしたが、勉強会を行った会社様から、スライドの公開の許可を得たので、公開します。


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ネットで印刷の注文をする「印刷通販」市場について、少し思う所があるのでまとめておきます。

なお、所属する会社・団体の意見と必ずしも一致するものではありません。



●印刷業界全体は20年で30%売上高が減少

まず、印刷業界全体としては、そんなに盛り上がっていないことは多くの方は感じているところではないでしょうか。

ウェブを始めとするデジタル媒体の方に予算を取られて、印刷媒体はどんどん減っている印象です。

実際の統計を見てみると、約20年前のピーク時の8.9兆円から現在は5.4〜5.9兆円に縮小していることになります。30%程度の減少です。大きく減少していますね。

まず最初に、印刷業界の現状と印刷通販マーケットの流れを押さえておきたいと思います。印刷業界のピークは、1997年時であり、その時の市場規模は8.9兆円でした。そして様々なレポートなどを拝見すると、現在の市場規模は5.9兆円と言われ、ピーク時より30%市場が減少していることになります。
特集|印刷通販特集 2015 : 成功の鍵はオムニチャネルによるブランディング 〜 寄稿・船井総研 岩邊久幸氏(印刷ジャーナル)
「工業統計」は2013年について4人以上の事業所に限定した速報を公表した。2013年の出荷額は2.4%減の5.4兆円と、大震災後、印刷出荷額の下げ幅は2年続けて3%台を下回る小ささで安定した。
2014年の印刷市場を振り返る(JAGAT)
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暑いですね。アイスの美味しい季節になりました。

風呂上がりにロッテのアイスCoolishを飲んでいると、ちょっと幸せな気持ちになります。

そのCoolishですが、パッケージの裏面を見ていたら文字が気になりました…。

裏面はこんな感じ。

20140626-アイスCoolishのパッケージの文字-01


特に変なところはなさそうに見えますが、文字をよく見てみると…。

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20140406-印刷データのウェブ校正の様子-02

というわけで今更ですが、2014年3月1日に東京で開催されたDTPの勉強会第12回に参加したのでちょっと感想などを。


森脇さんのセッション「検版と出力見本」の中で仕込みでちょっと話をさせて頂きました。


検版とは私は社内では読んでいませんが、会社のデータ入稿では入稿されたデータと出力が同じかどうかを確認を行っています。

お客様から、データと違う形式で出力見本を頂き、印刷データと整合性があるかを確認しています。これは直接会うことができないお客様が多いため、お客様がどのような環境で確認しているか分からないため、なるべくお客様の見ている環境に近い物をお送り頂いております。(紙に印刷した出力見本>スクリーンショット>アプリから書き出されたJPEGの順に整合性が高いと考えています)

また、データは様々な要因でうまく印刷できない場合があります。RIP(リップ)という印刷データを刷版に焼き付けるためのデータ(製版データ)に変換するソフトがあるのですが、そのRIPの性能やバグによって、印刷データが正しく出力されないことがあるのです。

そうした、印刷会社側のエラーも出力見本と印刷データを比較することで発見することができます。



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20140203-大日本印刷応援歌-バーニングDNP-01

画像出典:DNP大日本印刷応援歌【バーニングDNP】(YouTube)


TwitterのRTで「大日本印刷(DNP)の応援歌がヤバイ」とか流れてきて、YouTubeで聞いたら腹筋崩壊な歌だった。

歌が松崎しげるさんということで「熱い曲」は確定過ぎるので嫌な予感がしますが、歌詞はこんな感じ。

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年末の掃除をしていたら、日本郵便から届いていた封筒が出てきました。

郵便局で投資信託をしているのでNISA開始のお知らせでした。(届いたのは2013年6月)


裏面を見てみると…

20131231-紙幣パルプ混抄紙-01

「紙幣パルプ混抄紙 この封筒は役目を終えた紙幣を再利用しています。(銀行券裁断屑を30%使用)」と書かれていて、お金(紙幣)から作られた封筒なので、NISAという投資でお金が増えそうなイメージがあります。

担当者の紙のチョイスがすばらしい!


コストだけ考えればどう考えたって、再生紙より普通紙の方が安いわけですが、金融商品を取り扱う会社がこうした形でお金に関係する形で社会と繋がるのは素晴らしいことだと思います。

この紙を選択したのは社会課題に対しての回答のひとつとして(CSRの一環)と考えられますね。




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会社で設置しているDTPの掲示板で「InDesignの孫リンクのファイルを収集したい」みたいな質問が書き込まれていたので、「昔だったらMarkzwareのFlightcheckだよなぁ…」などと思って読んでいました。

QuarkXPressに貼り込まれているIllustrator EPSの中に貼り込まれている写真はPhotoshop EPS画像みたいなのは日常茶飯事でありましたし、普通の事だったと思います。
QuarkXPressから見たら、Photoshop EPS画像は孫にあたるわけで、これがRGBなのかCMYKなのかチェックして、入稿用に部品ファイルを収集するということができなくてはいけなかったわけです。

Markzware(マークズウェア)のFlightcheck(フライトチェック)というソフトは、これができたソフトで、部品ファイルの収集機能などというものがソフトに内蔵されていない当時としては非常に画期的でパワフルなソフトでした。
20131122-markzware-FlightCheck-03
画像出典:製品情報/Markzware/Markzware FLIGHTCHECK CLASSIC-J v4.1(swtoo)


日本語版はFlightcheck Classic 4.3Jで止まっていて、対応するDTPソフトのデータはこんな感じでした。
InDesign 1.5英語版、Illustrator 9が最新ってのが時代を感じますね。まだMac OS X時代ではありません。
(当時の記憶では確か英語版のパッチを当てるとIllustrator 10のデータもチェックできたような…会社のFlightcheckはそうなっているはず)
■対応アプリケーション/バージョン

 ・QuarkXPress v.3.1 - 4.1
 ・Adobe PageMaker v.4.2 - 6.53
 ・Adobe Photoshop v.4.0 - 6.0
 ・Adobe Illustrator v.5.5- 9.0
 ・Adobe InDesign v.1.0 J - 1.5 E
 ・Adobe Acrobat v.3.0 - 5.0(PDF v1.2 - 1.4)
 ・Macromedia FreeHand v.7.0 - 10.0
 ・Microsoft Word v.8.0 - 9.0
 ・PostScript Lev. I , II , III
製品情報/Markzware/Markzware FLIGHTCHECK CLASSIC-J v4.1

私はこのソフトが好きです。


そのMarkzwareのFlightcheckですが、何とはなしにMarkzwareのページを見たら、なんと英語ではなく、日本語のページがあるではないですか!
20131122-markzware-FlightCheck-01
画像出典:Markzware FlightCheck(プリフライト)製品ページ(Markzware)


かなりビックリしましたよ!


それもアドレスが「http://ja.markzware.com/」から始まっていて、日本語サイトですとアピールしているように見受けられます。


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20130721-印刷・インキのリッチブラックなどへの反応-00


先日書いた「「K=100は濃い灰色!」「リッチブラックはC90% M90% Y30% K100%」で印刷関係者が騒然」というブログ記事に、多く反響を頂き、はてなブックマークは680usersを超え(2013年7月21日現在)、30,000PVを超えたのでかなり驚いています。


有名サイトの記事で「これはちょっと違うのでは…」と思い、書き上げましたが、多くの人に届いて良かったです。


さて、色々反応を頂いているので、ピックアップして取り上げてみます。

反応はYahoo!リアルタイム検索で検索しました。


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20130715-K100は濃いグレー-00

Photoshopでやってしまいがちな10個の間違い」(PhotoshopVIP)で「K=100は黒ではありません」「K=100は濃い灰色」とあったので印刷関係者が騒然となった(一部)。


名指しはしていないけど、こちらのブログでも
K100%は「濃いグレー」か?

日本に限って言うならはっきりと、「いいえ。違います」
K100%はグレー???いいえ、「黒」です。それでもリッチブラックを使うなら… | やもめも

とある。(違ったらすみません)


そもそも、印刷会社が使用しているCMYKのインキは様々な色の傾向や特性があり、全く同じ色ではないということを理解しておかなければならないが、日本印刷技術協会(JAGAT)のJAGAT研究調査部 部長 郡司秀明氏の記事によれば、日本と欧米ではK(ブラック・スミ・黒)のインキの濃度がそもそも違うということを指摘している。
欧米のKの方が、日本より濃度が薄いのだ。
だから、PhotoshopVIPの記事の「K100は濃いグレー」というのは、「欧米では正しい」ことになる。
このため、下地の色が透けて見えない濃いブラックとしてのリッチブラックはC50、C60を含まないといけないと指摘されている。

欧米ではスミインキと言っても日本に比べて濃度が薄く下色をある程度透過するので、この彩度低下は日本ほど問題になりません。日本では「スミノセ」という言葉があるくらいですから、スミインキはスペードのエース並で、スミ下がどんな模様であろうと覆い隠してしまいますが、欧米では「リッチブラック」といってスミ下を処理しなくてはいけません。スミ下をC50〜60%くらいの平網にしないと、下地が透けて見えてしまうのです。だから欧米ではリッチブラックというスミ下処理も代表的なDTP常識と認識されています。
【カラマネ極意1】スミインキのインキ量がポイント - JAGAT


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会社に新しく入社してきた人がいて、その人に紙の重さ(連量:1000枚あたりの重さ)の話をしました。

紙の重さは四六判で90kgとか110kgとか135kgとか、そういう話なのですが、四六判の重さが分かれば、菊判やA判の重さも計算で分かるという話をし、Excelで一覧表を作ってみようという話になりました。

そうしてExcelで計算すると、どうも小数点が細かく出てしまったり、小数点第一位が紙の重さでは普段見ない1とか2とかだったりするので「計算だとメーカーの用紙見本にない重さでしか出ないからある程度の参考にしかならないね…」とか言ってしまいました。


調べてみると、用紙の重さの計算は「4捨5入」ではなく「2捨3入7捨8入」という私は聞いたことがない謎の切り上げ切り捨て計算をやっているそうです。わけがわからん…。
連量数値は小数点1位を2捨3入7捨8入して整数、または、0.5kg単位として求め、表示します。
紙の基礎講座(6) 紙の品質とトラブル対応あれこれ(その5) - 紙の基礎講座 - 紙への道

つまりこういうことです。
  • 1.0 → 1.0
  • 1.1 → 1.0
  • 1.2 → 1.0
  • 1.3 → 1.5
  • 1.4 → 1.5
  • 1.5 → 1.5
  • 1.6 → 1.5
  • 1.7 → 1.5
  • 1.8 → 2.0
  • 1.9 → 2.0
  • 2.0 → 2.0
  • 2.1 → 2.0
  • 2.2 → 2.0
  • 2.3 → 2.5
  • 2.4 → 2.5
  • 2.5 → 2.5

よくわかりませんが、法則があるのであれば、Excelでも計算ができますネ。

早速このワケのわからない「2捨3入7捨8入」にチャレンジしてみました。

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ブログ著者

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ケータイ好き。ガジェットが好きでiPhoneやらAndroidなどを所有。Surface Pro 2も持っている。

お仕事は印刷会社で営業・広報活動・DTPオペなどをしています。要は何でも屋さんです。最近は印刷関連より、自社のウェブサイトを制作するお仕事がほとんど。使用しているCMSはMovable Type。

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